さぶかる五合目

「死ぬんじゃないですかね」「まぁ大丈夫でしょ」「じゃあ行きます」

王滝村に思いを馳せて…【おんたけ湖ハーフマラソン回想】

 1年前の今頃。アットホームであたたかな大会。おんたけ湖ハーフマラソンに出ていた。おばあちゃん家みたいな宿に泊まり、若干の紅葉の中を地元の方々からの応援を背に受けながら走る。ハロウィンの仮装をしている人も多くおり、そのチープさがまたローカル感をアップさせていた。今年も出たかったが、残念ながら今年の大会は中止となってしまった。来年に再開できた暁には必ず参加したい。そんな風に思わせてくれる程、掛け値なしにいい大会だった

地元の方の応援・ボランティアも楽しげ!村人みんなで作る大会!

 おんたけ湖ハーフマラソンの1番の魅力は、村人自身が楽しそうなところだと思う。地元ボランティアの方々がみんな笑顔で行動しており、この大会を楽しんでいる印象を受けた。応援してくれる村人も自作の旗を振ってみたり、飴や冷却スプレーを準備してくれたり、自発的にこの大会を良くしようとしてくれていた。そういった村人自身が大会を良くしよう、楽しもうとする姿勢があの朗らかで楽しい雰囲気をつくっているのだと思う。 

 コース自体もアップダウンが多く走りごたえのある楽しいコースだ。

6畳1間に敷き布団とストーブ。おばあちゃん家みたいな宿で大会に備える

 畳の間にストーブ、お茶とお菓子が準備された机で完結したおばあちゃん家みたいな部屋の宿で、天ぷらと地元名産のそばと漬物を夕食でいただく。宿は少し日常から外れた場所だと思うが、この宿は本当のおばあちゃん家みたいに落ち着ける

 

 この宿に泊まり大会に挑むと、「お正月に祖母の家に家族で帰省し、地元のマラソン大会に出る」。そんな気持ちに浸れるだろう。中には近い体験を学生時代にした人もいるだろう。この大会はそんな青春を思い出し、心が穏やかになる魅力も持っているかもしれない。来年のおんたけ湖ハーフマラソンが開催されたら私も帰省するような気持で参加しようと思う。